iTAC塾講義ノート
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コース名
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テクニカルエンジニア(ネットワーク)塾Sコース7回目(大阪)
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講師
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みずおか先生
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日時
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2000年6月11日
10:00〜17:00
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場所
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クレオ大阪東
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内容
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過去問対策1 |
(概要)
今回の講義からは、いよいよ過去問題対策に突入です。
過去の問題(今回は平成9年 午後1 問1,2,4 リンクはこちら)を解きながら、ネットワーク技術と共に試験技術を勉強しました。
以下にその内容をまとめます。
(試験技術)
☆☆☆ 午後問とは ☆☆☆
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午後1(90分) |
午後2(120分) |
平成11年 |
4問中3問 |
2問中1問 |
平成10年まで |
5問中3問 |
3問中1問 |
上表は、過去の出題数と回答必須の数です。
平成10年までと比較して、解く問題数は変わりませんが、選択の幅が無くなりました。
ですから、苦手な分野を作らず、過去に出された問題は全て解けるようにしておきましょう。
☆☆☆ 午後1対策 ☆☆☆
午後2は1問を120分で解くので時間は十分にありますが、午後1は1問を30分で解く計算になり、
全く時間がありません。それは、悩んで答えを出すよりも、経験、知識を使って直感で出す答えを重視しているからです。
技術的な話は、この塾を受けて今の地点でDump解析などを経て高い水準にあります。
ですから、それを十分生かして回答できるテクニックを学ぶことが必要になります。
☆ テクニック ☆
・問1から100%を求めてはいけません。
あと5分考えたら全部分かるのに・・・と思っても次の問に行きましょう。あと5分と思っても実際には15分くらい掛かるものです。
そうなると時間切れになります。問2、問3などにサービス問題が隠されているケースが多いので、30分経ったら諦めて次に行きましょう。
・出版されている過去問集の回答レベルを目指してはいけません。
出版されている過去問集の回答は、たくさんの人が多くの時間をかけて解いています。
しかし、実際には1問30分しかありません。30分で解くなら、そのやり方があります。
例:平成9年 問1
設問3(3)
(3)製造部内,又は製造部と他部との間の会議で,予約会議数内の会議にもかかわらず,
音声の途切れや映像の乱れなどで会議に不都合を来す場合が発生するようになった。
考えられる原因と、不都合を低減するためにとるべき処置を、それぞれ30字以内で述
べよ。
>音声の途切れや映像の乱れなどで会議に不都合・・・
は、本文中にも同じ文節があります。
>音声の途切れや映像の乱れなどで会議に不都合を来すケースが発生するようになった。
>特に,製造部内又は製造部と他部との間で会議を行ったとき,問題が多く発生した。
>OA担当は改善策をメーカに相談したところ,会譲管理サーバでの管理能力の限界につ
>いての説明と,会議管理サーバ設置場所に関しての指摘を受けた。
これをそのまま流用して回答すればいいのです。
原因:会譲管理サーバでの管理能力の限界
処置:会議管理サーバ設置場所の変更(これは丸写しでなく、少し捻らないといけませんが)
原因については、「なぜ限界に達したのか?」まで書くと100%の解答ができますが、これだけでも6〜8割はもらえます。
午後1はこのようにだいたい手がかりがあります。本文と同じと頃を見つければ、その前後に答えは隠されています。
・本文から読まずに、設問から読みましょう。
本文は冗長性が高く、無駄な時間を費やすだけでなく、(こういう問題が出るんとちゃうかな・・・)と自分で問題を作ってしまいます。
それは、当たればいいのですが、残念ながらだいたいは外します。それにより、先入観で設問を読み、誤った解答をする恐れがあります。
・何を問われてるかをしっかり確認しましょう。(何を問われているかにマーキング!)
「理由」を聞いているのに「対策」を答えたりするケースが結構多いです。
試験の後に「あ!」ってことが無いように、「理由」「対策」の言葉にマーキングしましょう。
・用語:全体でのウエイトは小さい。用語の問題を見て、全体をイメージしないように。
全体を100%とすると、用語は15%くらいの配点しかありません。これをみて(うゎぁ、ISDNの用語や〜、止めよっ、次!)
・・・はもったいないケースが多いです。中身を見るとISDNにはほとんど関係なく設問2,3にサービス問題が隠されています。
・文章:とにかく書く
とにかく書きましょう。分からないから空白・・・はもったいないです。
余分なことを書く減点より、書かない減点の方が高いです。
・計算問題:ハイリスクハイリターン!
検算はしっかりと。
文章問題はネットワークに対して知識のある人が採点しますが、用語、計算問題はアルバイト生のような、知識の無い(ゆーずーの効かない)ヒトが見ますので、検算はしっかりしましょう。(ミリ?マイクロ?有効桁数は?)
・計算問題は本題の数値にマーク!
計算問題は本題の中の数値を使って解きます。片っ端からマークしてください。と言ってもそう数は無いです。
・一つの設問にはストーリーがあります。
設問内の小問(1)と(2)はリンクしています。1)の解答で2)を導く呼び水になっています。2)の解答に迷ったら1)を見てください。
逆に、1)を解いてて分からなかったら、2),3)を先に解いてみれば、1)で何を答えるかが見えてくることがあるでしょう。
・設問の文章が短かい問は、自信が無ければ逃げましょう。
上で書いたように設問内はヒントやキーワードの塊です。
つまり、設問が短ければ、ヒントもキーワードもあまりありません。たとえば、平成9年午後1問2
出題内容に自信が無ければ選択するのは止めましょう。
・ネットワーク用語の誤字脱字、ひらがなは減点対象になります。
輻輳・・・漢字で書けますか?
保証と保障を使い間違えてませんか?
これが減点対象になります。
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設問1
次の文章中の[a]〜[c]を,適切な字句で埋めよ。
ITU-Tのオーディオ・ビジュアル通信システム勧告はH.320である。H.320準拠端末
は,ISDNを利用し,[a]k〜2Mビット/秒の伝送速度で映像,音声などを伝送す
ることによって,ビデオ会議を実現できる。ここで,PCMによる[b]信号の符号化
方式として勧告G.711が使用される。また,動き補償予測と直交変換を組み合わせた,
[c]信号の符号化方式としては勧告H.261が使用される。
テレビ会議
ITU-T(国際通信連合)のH.320でのマルチメディアの規格を使っています。
PCMによる音声信号、映像信号、そして音声と映像の同期が問題になります。
PCM(Pulse Coded Modulation)
音声の帯域である50〜3400Hzのアナログ信号をどうやってデジタルに乗っけるのでしょうか?
最大周波数3400Hzの2倍を帯域として(余裕と見て
4000Hz×2=8,000Hz)標本化すれば、復元できます。(シャノンの定理
<= シャロンの法則 02/8/27
CHANGED)
アナログ信号をデジタル信号に符号化するには、
標本化(サンプリング)・・・PCMでは8,000Hzで標本化します。
量子化・・・音声レベルと数値に置き換えます。(PCMでは255段階に分割します。)
符号化・・・それをビット列に置き換えます。
この方法で、符号、復号する方式をPCMと言います。
では、PCMでは、1秒間に何ビットあれば正常に送信できるでしょうか?
255段階のデータは8ビット使います。(0000000〜11111111)
これを1秒に8000サンプル送るので、8ビット/サンプル ×
8000 サンプル/秒 = 64,000 ビット/秒
= 64Kビット/秒(これがデジタル回線の基本になります)
※ PCMでは量子化の際、8ビット使って分割しますが、携帯電話では4ビットにしか分割しません。ですから音が悪くなるのです。
逆にCDではもっと多くのビットで分割しています。
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(解答)
a:64
b:音声
c:映像
設問2
1社が導入した会議システムに関する,次の小問に答えよ。
(1)設計部と技術部内の合計10台のパソコン間で,相互に会議を実施する場合,会議シ
ステムによって発生する最大転送情報量(Mビット/秒)を求めよ。
・計算問題は本題の数値にマーク!
・本社〜千葉、本社〜名古屋 は
64kビット/秒
・(見落としがちな)LANの転送速度
10Mビット/秒
・会議は
1対1
・最大情報転送速度
440kビット/秒
・設計部と技術部内のパソコン合計
10台
10/2 × 440Mbps = 2,200kbps = 2.2Mbps
・計算問題:ハイリスクハイリターン!
検算はしっかりと。
2,200とは解答しないように!
問題から外れますが・・・
2.2Mbpsがどういう数字なのか。
CSMA/CDは利用率が高くなるとコリジョンが発生する率が高くなるので30%を超えるとレスポンスが急激に悪化します。
つまり10Mbps × 0.3 = 3Mbps ・・・
これがこのLANのスループットです。
(2.2 Mbps < 3 Mbps
だからまたLANの余裕はあるけど、やばいぞ〜・・・
をイメージしておいてください)
|
(解答) 2.2(Mビット/秒)
(2)千葉工場に会議システムを導入し,OA担当が千葉工場のOA推進者と会議を行う
場合,本方式の会議システムではどのような問題が発生するか。40字以内で述べよ。
・何を問われてるかをしっかり確認しましょう。(何を問われているかにマーキング!)
問題を問われています。
・一つの設問にはストーリーがあります。
1)が計算問題・・・その数値に注目する。
・最大情報転送速度
440kビット/秒と、本社〜千葉、本社〜名古屋
は 64kビット/秒を比較すると答えが見えてきます。
|
(解答)
会議1回で440Mbps必要なのに千葉-本社は64kbpsしか帯域が無いため。(38)
設問3
会議管理サーバの設定に関する,次の小問に答えよ。
(1)表1のネットワークアドレスがa1のセグメントは、図1のどの部を示しているか答
えよ。
表1を使って、ネットワークを書いてみる。
a1 |
- |
a2 |
- |
a3 |
- |
a4 |
- |
a5 |
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a6 |
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これと図1を比較すれば、a1が何かわかります。
セグメントのネットワークアドレス |
部 |
a1 |
設計・技術部 |
a2 |
生産管理・製造部 |
a3 |
業務・総務部 |
a4 |
情報システム部 |
a5 |
千葉or名古屋 |
a6 |
千葉or名古屋 |
|
(解答) 設計・技術部
(2)表1に示すOA推進のための利用に加え,コミュニケーションの充実を図ることに
した。新たに製造部で3台,設計部で3台,技術部で2台だけの会議システムが部門
のコミュニケーションのために同時に会議を実施できるようにしたい。表2中の
[d]〜[i]を,それぞれ最小幾つにすればよいか答えよ。ただし,千葉工場
と名古屋工場との会議は禁止する。
表2 会議管理サーバに再設定すべき予約会議数
セグメントのネットワークアドレス |
予約会議数 |
a1 |
[d] |
a2 |
[e] |
a3 |
[f] |
a4 |
[g] |
a5 |
[h] |
a6 |
[i] |
セグメントのネットワークアドレス |
部 |
予約会議数(追加前) |
追加数 |
予約会議数 |
a1 |
設計・技術部 |
2 |
5 <=
4 <=02/8/27
CHANGED |
|
a2 |
生産管理・製造部 |
2 |
3 |
|
a3 |
業務・総務部 |
2 |
0 |
[f]=2 |
a4 |
情報システム部 |
2 |
0 |
[g]=2 |
a5 |
千葉or名古屋 |
1 |
廃止 |
[h]=0 |
a6 |
千葉or名古屋 |
1 |
廃止 |
[i]=0 |
h,iはただしのあとで、禁止すると書いてあるので0になります。
f、gは追加していなので、追加前と同じ、2になります。
・出版されている過去問集の回答レベルを目指してはいけません。
ここまでで、設問2の2)は4/6解答できました。d,eは時間がかかるので、時間が無ければ次に進みましょう。
答えるなら・・・
増えた設計・技術部と製造部でどういう会議が出来るでしょうか?
設計・技術部 |
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○ |
|
○ |
|
○ |
|
○ |
- |
○ |
|
|
| |
|
| |
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| |
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|
|
製造部 |
|
○ |
|
○ |
|
○ |
|
|
|
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このように、設計・技術部で4、製造部で3つぶん追加することが出来ます。 |
(解答)
[d]=6 [e]=5 [f]=2 [g]=2
[h]=0 [i]=0
(3)製造部内,又は製造部と他部との間の会議で,予約会議数内の会議にもかかわらず,
音声の途切れや映像の乱れなどで会議に不都合を来す場合が発生するようになった。
考えられる原因と、不都合を低減するためにとるべき処置を、それぞれ30字以内で述
べよ。
>音声の途切れや映像の乱れなどで会議に不都合・・・
は、本文中にも同じ文節があります。
>音声の途切れや映像の乱れなどで会議に不都合を来すケースが発生するようになった。
>特に,製造部内又は製造部と他部との間で会議を行ったとき,問題が多く発生した。
>OA担当は改善策をメーカに相談したところ,会譲管理サーバでの管理能力の限界につ
>いての説明と,会議管理サーバ設置場所に関しての指摘を受けた。
これをそのまま流用して回答すればいいのです。
・何を問われてるかをしっかり確認しましょう。(何を問われているかにマーキング!)
原因:会譲管理サーバでの管理能力の限界
処置:会議管理サーバ設置場所の変更(これは丸写しでなく、少し捻らないといけませんが)
原因については、「なぜ限界に達したのか?」まで書くと100%の解答ができますが、これだけでも6〜8割はもらえます。
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(解答)
原因:会譲管理サーバでの管理能力の限界(16)
処置:会議管理サーバ設置場所の変更(14)
答え書き忘れ CHANGE 00/9/7
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設問1
本文中の[ a ] 〜 [ c ] 、 [ h ] 、 [ i ]
を、適切な字句で埋めよ。
・用語:全体でのウエイトは小さい。用語の問題を見て、全体をイメージしないように。
フレームリレーの言葉に惑われないで下さい。FRの知識は設問1しか問われていません。
・設問の文章が短かい問は、自信が無ければ逃げましょう。
この問題は過去最短の設問の文字数です。自信が無ければ逃げましょう。
☆☆☆
FR網(フレームリレー網) ☆☆☆
[PC] --- ( FR網 ) --- [PC]
FR網にはアクセスポイント間のサービスです。
オフィス(例えば京橋にある)からアクセスポイント(たとえば大阪にある)まではアクセス回線(通常はNTTの高速デジタル伝送サービス)を利用します。
伝送速度は、アクセス回線内はアクセス回線速度、FR網はCIR
(Committed Information Rate:認定情報速度)を使います。
FRは一般にPVC(Permanent Virtual Connection)接続を行います。
FR網は交換回線なのですが、専用回線のように使おう!というサービスです。
交換回線、つまり共有なのでみんなで使うと当然速度が落ちます。
つまり、FRは時によって速度が変わるので、とりあえず基準の速度が要ります。これがCIRなのです。
CIRは高速道路で言うところの制限速度のようなものです。
アクセス回線速度は、車の性能を一杯に使った時の速度のようなものです。
で、道がすいている状態を「通常」「正常」と言います。
また、混んでる状態を「輻輳」と言います。(「輻輳」・・・漢字で書けますか?)
[ h ] 、 [ i ] の穴埋め
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|
(FR網) |
|
|
|
/ |
|
\ |
|
ブリッジ |
-- |
-ISDN- |
-- |
ブリッジ |
FR網からISDNに切り替えるとき・・・
間に入ってるTAは第1層の装置なので、そのまま通過。
多重化装置は第2層の装置(アドレスが必要)
FR網自身もフレームですから第2層です。
つまり、FR網から切り替えるときにプロトコルの変換が必要になってきます。
|
(解答)
[a]=正常 [b]=保証する(”保障”ではない) [
c ] = バースト性 [h]=FR網 [ i ]=プロトコル
設問2
本文中の表2、3を用いて[ d ] 〜 [ g ] を埋め、表1を完成させよ。
・計算問題は本題の数値にマーク!
・大阪端末2台
・時分割モデム 19.2kbps
・1本の線に集約
・回線使用率 60%
・(加えて)LAN間接続用 20kビット/秒
・回線品目 64kビット/秒
・上りが下りの1/4
・CIRはアクセス回線の1/4〜アクセス回線速度
※CIRは業者によってルールが違うので注意しましょう。
通常状態で考えます。
・19.2kbps ・・・ 時分割モデム
・回線使用率 60%
19.2 × 0.6 = 11.52kbps
・(加えて)LAN間接続用 20kビット/秒
11.52+20= 31.52kbps ・・・上り、下りの合計値
・上りが下りの1/4
上り:31.52 × 1/5 = 6.304kbps
下り:31.52 × 4/5 = 25.22kbps
大阪〜千葉は付表より、437km。
CIRは上り
16kbps(16,000円)、下り32kbps(18,000円)でよい。 |
(解答)
FR回線 |
アクセス回線 |
|
CIR |
回線料金 |
接続料金 |
場所 |
速度 |
回線料金 |
千葉→大阪 |
[16]kbps
32
CHANGE 00/9/7 |
[18,000]円
|
6,000円 |
千葉 |
64kbps |
46,000円 |
大阪→千葉 |
[32]kbps
16
CHANGE 00/9/7
|
[16,000]円
|
6,000円 |
大阪 |
64kbps |
46,000円 |
設問3
図2の構成を基本にしてLAN間接続のバックアップを実現させる方法をB君の立場に
なって考え、次の小問に答えよ。
(1)どのような方法が考えられるか、20字以内で述べよ。
設問3はネットワークの知識が必要になってきます。
・何を問われてるかをしっかり確認しましょう。(何を問われているかにマーキング!)
方法を問われています。
B君の立場に・・・B君になりきりましょう!
B君は何をするヒト?
・導入作業はB君が中心になって行い
・問題を解決できないB君
・LAN間接続だけでもバックアップするよう指示を受けたB君
導入作業を中心になって行ったが、何やら問題が発生したが解決できない。
そして、諦めて、LAN間接続だけでもバ
ックアップするよう指示を受けたB君のよう・・・。
どんな問題が発生した?
・FRに異常 → ISDNに切り替える。
TA-TAは繋がるが、多重化装置間が繋がらない。
(通常) |
<---------------- OK
------------------> |
|
|
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|
|
|
|
|
|
|
|
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|
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FR |
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|
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|
|
|
|
/ |
|
\ |
|
|
|
|
多重化装置 |
- |
TA |
|
|
|
TA |
- |
多重化装置 |
|
|
|
|
\ |
|
/ |
|
|
|
|
|
|
|
|
ISDN |
|
|
|
|
(障害時) |
|
|
< ----- OK -----> |
|
|
<---------------- NG
------------------> |
何が問題か?
を考えるのではなく、他の方法を考えるのがB君の役目。(無駄なことは考えないように!)
TAは第1層の装置です。
バックアップのような切替え装置は付いていません。
つまり、切り替えるようにするには、
・ブリッジのスパニングツリー機能
・ルータのルーティング機能
が必要となります。図の中にルータがあるので、今回はルータ同士で接続しましょう。
この問題は字数制限が非常に厳しいですが、(2)
で説明する機会が与えられ
ているので、(1)
では、「ISDN回線を各ルータに接続する」といった感じ
で、物理的な接続変更を行うということを明記すれば良いと思います。
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(解答)
ISDN回線を各ルータに接続する。(16)
(2)その案を図2の構成と比較し 優れている点を30字以内で述べよ。
・何を問われてるかをしっかり確認しましょう。(何を問われているかにマーキング!)
優れている点を問われています。
優れている点・・・つまり、現行の方法の欠点を裏返せば優れている点になります。
現行の方法は自動切換えが出来ません。
ルータのダイナミックルーティング機能を利用してバックアップ経路を設定する、
などと技術的な知識をアピールするとGoodです。
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(解答)
ルータのダイナミックルーティング機能で、バックアップできる点(30)
問題本文へのリンク
Aコースでの解説へのリンク
ファイアウォールのフィルタリングの問題はほぼ毎年出ます。よく理解しておきましょう。
設問1
本文中の [ a ] 〜 [ g ] を、10字以内の適切な字句で埋めよ。
(解答)
a:送信元 b:S1 c:W1 d:RFC
e:ネットワーク一意性 f:ドメイン名ネットワーク(インターネット)
g:ドメイン名
CHANGE 00/9/7
問2
"図2の案に対する意見(1)"に関する次の小問に答えよ。
(1)ルータ12のLAN1からLAN2方向のフィルタリングにおいて、新たに通過を許可
するIPパケットを、30字以内で述べよ。
意見(1) プロキシサーバを導入するのであれば、ルータ12のIPパケットのフィルタリング定
義を見直す必要がある。また、ファイアウォールに対しても、次のアドレス付替えル
ールを追加する必要がある。
[ h ] IPアドレスがP1で、[ i ]TCPポートがHTTPポートであるIPパケット
に対しては、[ h ]IPアドレスを[ j ]から[ k ]に書き換え、LAN1から
LAN0へフォワーディングを行う。その応答パケットに対しては、[ l
]IPアドレ
スを[ m ] から [ n ] に書き換え、LAN0からLAN1ヘフォワーディングを行う。
解答は、下の文からからパクりましょう。 |
(解答)
(1)送信元IPアドレスがP1のパケットは通過させる。(25)(みずおか先生の解答)
送信元IPアドレスがP1であて先TCPポートがHTTPポート(30)(mitsu先生の解答)
(2)本文中の [ h ] 〜 [ n ] を、10字以内の適切な字句で埋めよ。
(解答)
(2)[h]:送信元 [i]:あて先[j]:P1
[k]:F0 [l]:あて先 [m]:F0 [n]:P1
※ファイアウォールのフィルタリング、プロキシ、NAT機能を理解しておきましょう。
設問3
"図2の案に対する意見(2)"に関する次の小問に答えよ。
(1)資材サーバが利用できない理由を、30字以内で述べよ。
・何を問われてるかをしっかり確認しましょう。(何を問われているかにマーキング!)
理由を問われています。
IPデータグラム内のIPアドレスはちゃんとNATで変換されています。なぜ利用できないのでしょう?
原因は、、、送信されるプログラムの一部には、資材サーバのIPアドレスとTCPポート番号(以下、資材ポート番号という)が含まれている。
にあります。
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(解答)
(1)プログラム内のIPアドレスがグローバルアドレスに変換されない。(30)
(2)プログラムの具体的な改造内容を、40字以内で述べよ。
・何を問われてるかをしっかり確認しましょう。(何を問われているかにマーキング!)
改造内容を問われています。
・一つの設問にはストーリーがあります。
プログラム内のIPアドレスがグローバルアドレスに変換されないが問題。
ではどうするの?
・プログラムを2個作って、インターネットから来たら資材サーバのIPアドレスをF0としたプログラムを動かして、
その他なら、S1とする・・・(字余り(-_-;))
・プログラム内に資材サーバのアドレスとして、S1,F0両方を埋め込む。(33)
←これで行きましょうか。
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(解答)
(2)
プログラム内に資材サーバのアドレスとして、S1,F0両方を埋め込む。(33)(みずおか先生の解答)
送信元アドレスによって、資材サーバとして返すIPアドレスを変えるように改造する。(40)(mitsu先生の解答)
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