VoIPについての問題です。
VoIPについては、ノートにまとめておりますので、ご利用ください。
ネットワーク関連試験対策ノート(VoIP)
(参考)基礎講座:VoIP
(参考)ネットワーク早分かり講座:誤り制御方式とVoIPに見るQoS
設問1
FRサービスの見直しに関する次の問いに答えよ。
(1)本文中の【 a 】〜【 d 】に入れる適切な字句を答えよ。
(Tomの解答例)
【 a 】webサーバの処理能力
【 b 】A/D変換
【 c 】回線
【 d 】CIR
(2)FRサービスから広域イーサに変更するときに、 ルータをそのまま使用する
ことにした。本文中の下線の特徴を、30字以内で具体的に述べよ。
何を問われているかにチェック! 特徴を具体的に答えましょう。
「広域イーサが提供する回線終端装置のインタフェースの特徴」のおかげで、
既存の ルータは、空きポートを利用してそのまま使用できたと言っています。
では「広域イーサが提供する回線終端装置のインタフェースの特徴」とは何でしょう?
次の行の”そのまま”がキーワードです。
単純にイーサネットの差込み口が2つ以上残っていたのでしょう。
理由ではなく、”特徴”を問われていますので、
「回線終端装置のインタフェースがイーサネットであること」
が回答になりますね。
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(Tomの解答例)
回線終端装置のインタフェースがイーサネットであること(26)
設問2
音声品質対策に関する次の問いに答えよ。
(1)本文中の【 ア 】に入れる適切な数値を答えよ。答えは、小数第1位まで求めよ。
計算問題です。
計算ミスや丸める位置などに気をつけましょう
音声1チャネルに必要な伝送帯域を計算しましょう。
音声データは8kビット/秒ですので、1秒間で8kビット送ります。
音声のみ送るのであれば、必要な伝送帯域は、そのまま8kビット/秒になるのですが、
イーサネットフレームに乗せて送りますので、ヘッダなど音声データで無い部分と一緒に送る必要が
あります。
例えば、音声データ部分を10ビット送るために、ヘッダを5ビット付けなければいけない場合は、
必要な帯域は(10+5)/5 = 1.5倍必要になるわけです。
これで図3のイーサネットフレームの構成を見てみましょう
イーサネットフレームヘッダ |
IPヘッダ |
UDPヘッダ |
RTPヘッダ |
音声データ |
FCS |
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22バイト |
20バイト |
8バイト |
12バイト |
|
4バイト |
RTP: UDPを用いた音声や映像のための伝送プロトコル
FCS:フレームチェックシーケンス
イーサネットヘッダ : 22バイト
IPヘッダ :20バイト
UDPヘッダ :8バイト
RTPヘッダ :12バイト
音声データ :??バイト
FCS :4バイト
---------------------------------
1フレーム当たりのデータ量:66バイト+??バイト
この音声データは何バイトになるでしょう?
>音声のパケット化は、20ミリ秒ごとに行うものとした。
と書いていますので、
8kビット/秒 × 0.02秒 = 160ビット => 20バイト ですね。
1フレーム当たりのデータ量:86バイト
音声データ量:20バイト
ですから、
音声1チャネルに必要な伝送帯域は
8(ビット/バイト) × 86/20 = 34.4kビット/秒
になります。
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(Tomの解答例)
34.4
(2)遅延の発生箇所を広域イーサ以外に二つ挙げ、それぞれ15字以内で答えよ。
遅延の発生箇所について問われています。
図2を見てみましょう

この構成で遅延が発生します。まずは広域イーサ網内、あと二つを回答します。
VoIPの遅延として、
・ VoIPゲートウエイでの符号化、複合化遅延
・ VoIPゲートウエイでの送信遅延(RTPでの送信周期分遅延が発生)
・ ルータでの送出待ち遅延
・広域イーサ網内での伝送遅延
・LANでの遅延
があるので、本文に書いてある広域イーサ以外2つを選べばいいですね。
本文に
> ルータは、空きポートを利用してそのまま使用することにした。
と書かれていることから、ここで遅延が発生していると考えられます。
本社支社のLANも設問1(1)【a】で解いたように、Webのアクセスのようにバースト性のトラフィックも
多いので、優先制御が無ければ十分遅延が発生すると考えられます。
VoIPゲートウエイも考えられますね。
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(Tomの回答例) 下記3つの中から2つ
・ ルータ
・各拠点のLAN
・ VoIPゲートウエイ
(3)本文中の【 イ
】に入れる適切な字句を答えよ。
”やまびこ”=”エコー”がキーワードです。
エコーをキャンセルさせるものとして、字のごとくエコーキャンセラというものがありますね。
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(Tomの解答例)
エコーキャンセラ
設問3
広域イーサに関する次の問いに答えよ。
(1)支店の アクセス回線速度は本店の アクセス回線速度よりも遅いので、音声品
質の劣化が起こる。このとき、広域イーサ網内で生じている現象を、40字以内
で具体的に述べよ。
(Tomの回答例)
パケット転送に遅れが生じる箇所が発生し、均等にパケットが流れていない。(34)
(2)上記(1)の現象を回避するために、どのような対策をとったらよいか。30字以
内で具体的に述べよ。
(Tomの解答例)
支店の アクセス回線速度を本店と同じ速度まで上げてあげる(27)
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