計算問題です。電卓使用禁止なので、複雑な問題はなくなりました。
意味を取り違えず、確実に解いていきましょう。
ネットワークの負荷についての問題です。
【 e 】
>SSLのオーバヘッドや圧縮は無視して,上記(1)に受発注システムのページアクセ
>スだけを加えると,アクセス回線のピーク時の利用率は,【 e 】%以下になる。
アクセス回線の利用率を求めます。
>SSLのオーバヘッドや圧縮は無視します。
と書いています。また、
>上記(1)に受発注システムのページアクセスだけを加える
とも書いていますので、利用率は、
上記(1)の利用率
+受発注システムのページアクセス
で求めると推測できますね。
では、キーワードとなる数値を拾っていきます。
まず上記(1)。
>(1)H社とインターネット間の現在のアクセス回線は,512kビット/秒の専用線で,
> ピーク時の利用率が30%程度である。
ここから、(1)は30%程度です。
あと、受発注システムのページアクセスでの利用率を求めるとOKですね。
>2台のECサーバに対するブラウザからのページアクセス件数の
>合計は,ピーク時でも現在の情報提供サーバの半分以下で,
と書いてますので、(1)の半分以下なのでしょう。 30
/ 2 = 15%以下ですね。
30 + 15 = 45%以下でいいでしょう。
【 f 】
>(3)設計図面データをダウンロードする処理に着目し,伝送効率(実効転送速度÷回
> 線速度)を50%と仮定して,必要な伝送速度を算出すると,【 f 】kピット
> /秒になる。
必要な伝送速度を計算します。
”設計図面データをダウンロードする処理に着目し”と書いてますので、注目しましょう。
伝送速度は、問題文から式が立てれます。
必要な伝送速度(=回線速度) = 実効転送速度 / 伝送効率
伝送効率は50%と仮定されているので、あとは、必要な実効転送速度が分かれば求められますね。
では、必要とされる実効転送速度はどのくらいでしょう?
式はこんな感じでした。
転送速度 = データ量(バイト) / 転送時間(秒)
ここで使うのがG君のコメント;
>ページアクセス以外に,取引先のブラ
>ウザへ500kバイト/件の設計図面データをダウンロードする処理があります。
>その際には,10クライアントが,同時に100秒以内でダウンロードできるよう
>にします。
ですね。
必要な回線速度 = 500k(バイト/件)
× 10(件) / 100秒 = 50kバイト/秒
必要な伝送速度 = 50kバイト/秒 / 0.5 = 100kバイト/秒
ここで、”100”と書きたくなりますが、問われているのは、【 f 】kピット/秒ですので、
8を掛けるのを忘れないようにしましょう。
100kバイト/秒 × 8 = 800kビット/秒
【 g 】
>(4)上記(3)と同様に,伝送効率を50%と仮定すると,取引先とインターネット間の
> アクセス回線についても,下り方向の通信には,【 g 】kビット/秒以上の伝
> 送速度が必要になる。
これは【 f
】と似ていますが、何が違うかが分かれば、簡単に解けます。
【 f 】では、”設計図面データをダウンロードする処理に着目し”ているのに対して、
【 g 】では、,”取引先とインターネット間のアクセス回線について”着目しています。
では、具体的に何が違うのでしょう?
10クライアントを捌く必要がないですね。
【 f 】はサーバ側、【 g
】はクライアント側で問われています。これは抑えておきましょう。
必要な回線速度 = 500k(バイト/件)
/ 100秒 = 5kバイト/秒
必要な伝送速度 = 5kバイト/秒 / 0.5 = 10kバイト/秒
これも同様にビット、バイト換算の8を掛けて
10kバイト/秒 × 8 = 80kビット/秒
|