設問1
通信料金に関して、本文中の【 a 】、【 b 】に入れる適切な数値
を答えよ。
ISDNを使用してInternet接続する案の料金計算です。
C君の話している内容をまとめましょう。
ISPへの接続料・・・2,000円
ISDNの基本料・・・は変わりません
通信料
HomePage閲覧通信料・・・これが【 a 】
1度数=8円/3分
1日あたりでは、30分/3分=10度数
10度数×8円=80円
1ヶ月当たりでは、80円×25日=2,000円
電子MailのCheckによる通信料・・・これが【 b 】
Mail Check1回あたり、2分/3分=1度数
1日当たりでは、8回×1度数×8円=64円
1ヶ月当たりでは、64円×25日=1,600円 |
(Tomの解答例)
【 a 】2,000円、【 b 】1,600円
設問2
ISDNに関する次の問いに答えよ。
(1)本文中の【 c 】〜【 f 】に入れる適切な字句を答えよ。
用語問題です。
TE2---R点---TA---S点---NT2---T点---NT1---U点---ISDN
ここでまず、ISDNの接続について勉強しましょう。
ISDN(Integrated Services Digital Network)は端子は8PinのModular-Jackで、
そのうちの4Pinを使って、送信と受信のCableが配線されています。
ISDNでは、NetworkとUser側の機器の接続形態を、「機能群」と「参照点」
という2つの概念を使った参照構成と呼ばれるModelで表わしています。
機能群・・・DSU(Digital Service Unit〜ディジタル回線接続装置)やDigital電話機
といった具体的な機能を提供する装置のこと。
参照点・・・その間のInterfaceで、S点、T点があります。
S点・・・ISDN機器が接続される参照点。
T点・・・DSUのユーザー側の参照点。
※ただし、これらはあくまで機能区分上の概念であり、必ずしも物理的なInterface
に対応しているとは限りません。
一般家庭で使われているNTTのINSネット64(INS:Information Network System)
では、Networkは保安器を経由して、Analog回線と同じ2線のMetallic Cable
(2線式なので物理的には1回路しかなく、時分割によって多重化しています)
を使って引き込まれています。NTTではここをU点と呼んでおり、DSUはここに接続
されます。
一般的なISDN機器は、DSUに直結(T点=S点)、他の機器を経由(S点)、自分が他
の機器を仲介(一方がT点もう一方がS点)というように、実際には色々な接続形態を
とります。
T点とS点とが明確に分かれているわけではないので、両方を合せたS/T点と呼ぶこと
が多いです。
ちなみに、ISDNを他のInterfaceに変換する装置を総称してTA(Terminal Adapter)
といい、変換後のPortにはR点という名が付けられています。
この説明から、用語問題を解いてみましょう。
【 c 】
NT1の具体的な機器名です。NT1は、ISDNからU点をInterfaceにして接続されています。
DSU(Digital Service Unit〜ディジタル回線接続装置)ですね。
【 d 】
TE2はTAで変換された後の機器で、【 d 】用として設計された端末以外のものです。
ISDN機器以外と言いたいのでしょう。
"ISDN"用として設計された端末以外でいいと思います。
【 e 】
TAとTE2の間の【 e 】点をR点といいます。
これは、説明で何度か書きました。【参照】点ですね。
【 f 】
ルータは、異なる【 f 】を接続するための機器
これはISDNの知識無しに一般論で解けます。
Routerは、異なる【ネットワーク】を接続するための機器ですね。 |
(Tomの解答例)
【 c 】 DSU
【 d 】 ISDN
【 e 】 参照
【 f 】 ネットワーク
(2)C君が示した図3を完成させよ。括弧内に機器名称を入れ、S点、T点の位
置を明示すること。
TE1(ファックス)---(省略)---NT1---U点---ISDN
これは、先ほどの説明の後半部分ですね。
ISDN機器(SOHOルータ)は、DSUに直結(T点=S点)されています。 |
(Tomの解答例)
TE --- S/T点 --- (SOHOルータ)
設問3
DHCPサーバに関する次の問いに答えよ。
(1)本文中の【 g 】〜【 j 】に入れる適切な字句を答えよ。
DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol )に関する問題です。
【 g 】
DHCPは何のProtocolを拡張したものでしょうか?
ASCII用語辞典を見てみましょう。
BOOTP(BOOTstrap Protocol)ですね。
DHCPのしくみはこちら(エンタープライズ Windows How-To - Windows NT 4_0のTCP-IPサービス 2.6.1 DHCPの動作)で詳しく解説されているので、一読されることを推奨します。
【 h 】
Broadcast Addressです。BroadcastはALL bit"1"でしたね。
MAC Addressは48bitです。16進数で表記すると、FF-FF-FF-FF-FF-FF
になります。
【 i 】
Clientから要求されて、割り当てる為に持っているIP Addressがあれば、
OK(DHCPACK)、無ければ、NG(DHCPNAK)です。
ですから、「”空いている”ときは」でいいでしょう。
【 j 】
クライアントがIPアドレスの【 j 】前に使用を終了するときには、サーバ
にDHCPRELEASEを送って、IPアドレスを解放する。
・DHCP Serverは@〜Cの手順で貸し出し(lease)します。
・DHCP ServerからleaseされたIP Addressは,
DHCP Serverで定められたlease期限の範囲内でのみ使用することができます。
・DHCP Clientは,lease期限切れ前に正常に終了すると,IP Addressを返却するた
めに
DHCP Serverに対してDHCPRELEASE Packetを送信します。
・これにより,DHCP ServerはそのIP Addressを別のDHCP Clientにleaseできるよ
うになります。
答えは、リース期限切れですね。 |
(Tomの解答例)
【 g 】BOOTP
【 h 】FF-FF-FF-FF-FF-FF
【 i 】空いている
【 j 】リース期限切れ
(2)サーバとクライアント間の動作を説明した@〜Cの文事を正しい順番に並べ
替えよ。
順番は
1.ClientはDHCPDiscover PacketをBroadcast
2.ServerはDHCPOffer PacketをClientに送信
3.ClientはDHCPRequest Packetを送信
4.ServerはDHCPAck Packetを送信し、ClientはIP Addressを取得
です。
A=>C=>@=>Bですね。
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(Tomの解答例)
A=>C=>@=>B
(3)IPアドレス重複の検出の仕組みを、"ARP要求、自IPアドレス、クライア
ント"の三つのキーワードを用いて60字以内で述べよ。
DHCP Serverに要求して、IP Addressを取得できました。
しかしながら、もしその取得したIP Addressが他のPCと重複していたら、
通信が出来ません。これをどうすれば検出できるでしょう?
IP Addressから、MAC Addressを解決するARPを使用します。
@IP Addressを取得できたら、自分のIP AddressのARP RequestをNetworkに投げます。
Aもし、自分のIP Addressと同じClientが他にあれば、そのClientがReply(応答)を返します。
BReply Packetが返ってきたら重複、返ってこなかったら重複なしということになります。
これが検出の仕組みですね。
これを60字以内で書いてみましょう。
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(Tomの解答例)
IPアドレスを取得したら、自IPアドレスのARP要求を出し、他クライアントから応
答が返ってくるかで、重複を検出する。(58)
設問4
B社の提案で、DHCPサーバ機能を業務サーバでなくSOHOルータにもたせ
たのは、どのような運用要件によるものか。30字以内で述べよ。
何を聞かれているかにCheck!
どのような運用要件によるものかを聞かれています。
業務ServerをKeywordに問題を見てみましょう。
>A氏:確認しておきたい。業務サーバが停止していても、インターネットが使えるよ
> うな構成だね。
このAさんの発言から分かりますね。
業務サーバが停止していても、インターネットが使えるようにしたいようです。 |
(Tomの解答例)
業務サーバ停止の場合でも、インターネットが使用可能にするため(30)
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