IPアドレス(v.4)は32ビットで表されます。
しかし、11100010101010101011111100110011と表記されてもわからないので、8ビットごと”.”で区切り、10進数で読みます。
11100010. 10101010. 10111111. 00110011 → 226.170.183.51
IPアドレスは全世界でユニークです。そのユニーク性を確保するために割り当て機関があります。(日本ならJPNIC)
しかし、割り当て機関が全てのIPアドレスを割り当てているわけではありません。
XXXXX・・・・XXX |
XXXX・・・XXXX |
ネットワークアドレス部
割り当て機関からもらう |
ホストアドレス部
ネットワーク管理者が自由に使う |
「1500番代はつかってもらっていいから、1500〜1599までは自由にどうぞ」って感じです。
☆☆☆ クラス ☆☆☆(マスタリングTCP/IP
P.120 ADD(00/8/12))
IPアドレスは32ビットで、ネットワークアドレス部とホストアドレス部に分かれます。
つまり、どこで切るかで自由に使えるホストの数が決まります。
その分ける位置を、ネットワークの規模に応じてクラス分けをしました。
ネットワークの規模 |
クラス |
先頭ビット |
ネットワークアドレス部の
ビット数 |
ホストアドレス部の
ビット数 |
接続できる
ホストの数(※) |
大規模 |
Aクラス |
0 |
7 |
24 |
2^24-2=16,777,214 |
中規模 |
Bクラス |
10 |
14 |
16 |
2^16-2=65,534 |
小規模 |
Cクラス |
110 |
21 |
8 |
2^8-2=254 |
|
|
|
|
|
|
マルチキャスト |
Dクラス |
1110 |
|
|
|
実験用 |
Eクラス |
1111 |
|
|
|
※全ビット0または全ビット1のビット構成は使用できないので、接続できるホストの数は2を引かなければなりません。
☆☆☆ サブネットマスク ☆☆☆(マスタリングTCP/IP
P.126 ADD(00/8/12))
では、クラスCをもらったとしましょう。実際、1つのネットワークで254台つなぐでしょうか?
そんなにつなぐとコリジョンが頻繁に起きますし、一つのフロアで254台PCをつなぐケースも多くありません。
5F |
50台 |
|
|
・-----・ |
|
(R)
| |
4F |
50台 |
・-----・ |
|
(R)
| |
3F |
50台 |
・-----・ |
|
(R)
| |
2F |
50台 |
・-----・ |
|
(R)
| |
1F |
50台 |
・-----・ |
|
また、上のような5F建てのビルのネットワークを考えてみましょう。各フロアのネットワークを
ルータでつないでいるのでクラスCが5つ必要になります。
しかしながら、実際にはIPアドレスが不足しているのでもらえません。
ではどうするのか?その方法がサブネットマスクです。
☆☆☆ サブネットマスクって何?
☆☆☆
32ビットのIPアドレスのうち、どこまでがネットワークアドレス部かを示すものです。
ネットワークアドレス部は1、ホストアドレス部は0で埋めてやります。
ネットワークアドレス部 |
ホストアドレス部 |
111111・・・・111 |
0000・・・0000 |
これがサブネットマスクです。
これも同じように8ビットに分けて、ドットつき10進数で読みます。
〜デフォルトのサブネットマスク〜
クラスCは ネットワーク部 24ビットでホスト部は8ビットですので
111111・・・・111 |
00000000 |
|<---24コ--->| |
|<-8コ->| |
となり、サブネットマスク 255.255.255.0と同じ意味になります。
同様にクラスBでは255.255.0.0がデフォルトのサブネットマスクになり、
クラスAでは255.0.0.0となります。
上のビルで考えてみましょう。
クラスCではホストアドレス部が8ビットあり254コ接続できますが、余裕を見ても6ビット(62コ分)あれば十分です。
IPアドレスのネットワーク部は割り当て機関からもらうので勝手にいじれませんが、ホスト部は自由に変えることが出来ます。
ですから、使わないビットはネットワーク部にしてやります。
255.255.255.192 これがサブネットマスクになります。
☆☆☆
・・・と説明しながら、実際には5Fだてで各フロアに50台ずつのパソコンの接続は無理です。
なぜ? ☆☆☆
サブネットで分けるとネットワークの管理がしやすくなる(利点)のですが、
使用できるアドレスが少なく(欠点)なります。
クラスCでは、前に書きましたように254コ使えます。
しかし、サブネットで、ホスト部を
に分けると、全ビット0、全ビット1は使えないので、使えるホストの数は、
各サブネットで、ホスト数 8-2=6 ネットは32-2=30
Totalで30×6 = 180 台しか使えません。
このように5つのネットワークに分けるとサブネット部は3ビット必要なので、ホスト部は5ビットしか割り当てられず、1フロアで30台しか使えないのが分かります。
☆☆☆ 演習問題 1 ☆☆☆
サブネットが29ビットであるとき、サブネットマスクはどう表されるでしょうか?
1が29ビット並んで残りが0なので、11111111 11111111
1111111 11111000
255.255.255.248ですね。
☆☆☆ 演習問題 2 ☆☆☆
3Fだてのビルでサブネットマスクを利用してこのようなネットワーク構成にしている会社があります。
普通に順番にネットワークアドレスを設定していると考えて、サブネットは何ビットでしょう?
3F |
200.200.200.64 |
2F |
200.200.200.32 |
1F |
200.200.200.0 |
最後の8ビットだけを見ると
3F・・・01000000
2F・・・00100000
1F・・・00000000
太字部でネットワークを構成しているので、32-5=27ビットがサブネットマスクになります。
☆☆☆ CIDR (Classless Inter-Domain
Routing) ☆☆☆(マスタリングTCP/IP
P.128 ADD(00/8/12))
クラスCでは254台のホストが割り当てられます。しかしSOHOなどでは10台くらいしか使わないケースがあります。
それは、このIPアドレスが足らないご時世で非常にもったいないです。
その対策として、クラスの考えを無くし、ホストが少なくていい場合はもっと少ないホストアドレス部で渡しましょうという考えが生まれました。これがCIDR(Classless
Inter-Domain Routing
:さいだーと読む。三ツ矢といえば?)です。
ホスト部が4ビット場合は2^4-2=14台つなげることが出来、
200.200.200.0/28
と表記します。(ネットワークアドレス部が28ビットで、ホストアドレス部が32-28=4ビット)
☆☆☆
サブネットマスクとの違い ☆☆☆
サブネットマスクもネットワーク部とホストアドレス部の分かれ目を変更して接続するホスト数をコントロールしました。
では、CIDRとサブネットマスクの違いは何でしょう?
サブネットマスクは、インターネットから見るとクラスCの1つのネットワークであり、中でサブネットで区切られているのを意識していませんが、CIDRでは、インターネットから見ても、この区切られ方です。
逆に 200.200.200.0 / 22 というCIDRは何を意味しているでしょうか?
ネットワークアドレス部が22ビットなので、
200.200.200.0〜200.200.203.255まで自由に使えます。
つまり、従来のクラスCの考えだと、200.200.200.0、200.200.201.0、200.200.202.0、200.200.203.0
と連続的に4つのネットワークアドレスがもらえたことになります。
☆☆☆
プライベートアドレスとグローバルアドレス
☆☆☆(マスタリングTCP/IP P.130 ADD(00/8/12))
(日経ネットワーク 5月号 P.101
ADD(00/8/12))
IPアドレスは、前に書きましたようにNICから割り当てられます。
しかし、世界中のどのNICも割り当てないアドレスがあります。
クラスA・・・10.XX.XX.XX クラスB・・・172.XX.XX.XX
クラスC・・・192.XX.XX.XX
これは、私的なネットワーク内で利用できる「プライベートアドレス」として設定されています。
このIPアドレスを利用した場合はインターネットで外部に伝えることは出来ません。
逆に、インターネットで利用できる普段使っているIPアドレスは「グローバルアドレス」と言われています。
試験では、意味を説明せよ・・・とは言われませんが、注記も無く普通に使われている用語なので意味を理解しておきましょう。
☆☆☆ ルータとは ☆☆☆
ルータの機能として、大きく2つに分けることが出来ます。
1.ネットワークとネットワークの接続
2.ルーティング
☆☆☆
ネットワークとネットワークを接続について ☆☆☆
例えば、300台のパソコンがあるとします。全てのパソコンでインターネットに接続したく、JPNICに申請したところクラスCが取れました。
でも、クラスC(200.200.200.0〜255)で接続できるのは254台までなので、もうひとつ必要です。
申請したらラッキーにも取れた(200.200.201.0〜255)としましょう。下図のようなネットワークの接続は出来るでしょうか?
[PC] |
・・・・ |
[PC] |
|
[PC] |
・・・・ |
[PC] |
| |
|
| |
|
| |
|
| |
・----------- |
---- |
-------------- |
-- |
------------ |
---- |
--------------・ |
200.200.200.1 |
・・・・ |
200.200.200.150 |
|
200.200.201.1 |
・・・・ |
200.200.201.150 |
2つのネットワークを接続するには
ルータが必要になります。
[PC] |
・・・・ |
[PC] |
[ ルータ] |
[PC] |
・・・・ |
[PC] |
| |
|
| |
| |
|
|
| |
| |
|
| |
・----------- |
---- |
-------------- |
--・ |
|
|
・-- |
------------ |
---- |
--------------・ |
200.200.200.1 |
・・・・ |
200.200.200.150 |
|
|
|
|
200.200.201.1 |
・・・・ |
200.200.201.150 |
☆☆☆ ネットワークアドレス
☆☆☆
線につけられた番号と考えれば分かりやすいでしょう。
IPアドレスが32ビットで表現するようにネットワークアドレスも32ビットで表現し、ホストアドレス部は0にします。
上表なら200.200.200.0、200.200.201.0がネットワークアドレスになります。
(ホストアドレスで全ビット0が使えないのはそれがネットワークアドレスを表すからです。ちなみに全ビット1はブロードキャストです)
【余談】家のPCで”netstat
-r”と入力してみてください。ルーティングテーブルが見られます。

☆☆☆
もうひとつの
ルータの機能・・・ルーティング機能 ☆☆☆
ルータは第3層の中継装置です。第3層はエンドtoエンドの通信の確立なので、
PCからiTACサーバへ接続する際には
「どこを通ってもかまいませんが、PCとiTACサーバの通信について」は管理します。
ルータはその経路についての制御を行います。
☆☆☆
ルータの経路制御 ☆☆☆
[A] |
|
[B] |
|
|
|
|
|
|
[C] |
| |
|
| |
|
|
|
|
|
|
| |
・-+-- |
-- |
--+-- |
[R1] |
-- |
---- |
-- |
[R2] |
-- |
--+-・ |
|
|
|
|
\ |
|
/ |
|
|
|
|
|
|
|
|
[R3] |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
・ |
|
|
|
|
ここで、PC[A](IPアドレスA、MACアドレスa) →
PC[B](IPアドレスB、MACアドレスb)と
PC[A] → PC[C](IPアドレスC、MACアドレスc)
の通信を考えてみましょう。
第2層で考えると、A → B
は同一コリジョンセグメントなので問題なく通信できます。
一方、 A → C
は、他のネットワークなので、
ルータR1(IPアドレス
R1、MACアドレスr1)に投げつけなければなりません。
フレームの一部を書くとこうなります。
A→B
A→C
☆☆☆
では、どうやって、あて先が自分のネットワークか否かをジャッジしているのでしょう?
☆☆☆
自分のIPアドレス AND 自分のサブネットマスク
と
あて先のIPアドレス AND 自分のサブネットマスク
について、ビットごとの論理積をとり、
イコールなら同一ネットワーク、
違っていれば別ネットワークと判断します。
別ネットワークなら
ルータへ流します。(win95/98のデフォルトゲートウエイと同じ意味です。)
☆☆☆ ルーティング
☆☆☆
で、
ルータは最初に書きましたように、”ルーティング”っていうものをやるんですが、
経路を制御するというのはどういうことかといいますと、、、
IPデータグラム |
|
|
-----------→ |
[Router] |
→ |
|
↓ |
|
IPデータグラムのあて先IPアドレスを見てどう送るか決定しています。
この決定するのに使われるのがルーティングテーブルです。
☆☆☆ ルーティングテーブル
☆☆☆
このように経路制御を行うにはルーティングテーブルを何らかの方法で作らなければいけないのですが、
その方法は2種類あります。
・手作業作成・・・スタティックルーティング
(日経ネットワーク 6月号 P.176 にCCNAの問題があります。
ADD(00/8/12))
・自動作成・・・ダイナミックルーティング
☆☆☆ 経路制御プロトコル
☆☆☆(マスタリングTCP/IP P.209 ADD(00/8/12))
ルーティングの最終目標はあて先IPアドレスを見てどう送るか決定にあります。
では、どうやって決定するのでしょうか?
どういうテーブルがあれば出来るのでしょうか?
その制御方法は2つあります。
@距離ベクトル型(方向と距離)
イメージ (千種〜) |
駅名 |
運賃 |
名古屋 |
180円 |
高蔵寺 |
***円 |
金山 |
160円 |
Aリンクステート型(経路図)
(イメージ) |
|
☆千種 |
|
|
|
/ |
大府 |
|
--- |
---・--- |
---・--- |
---・--- |
---- |
|
名古屋
180円 |
金山
160円 |
\
|
・
|
|
|
|
|
武豊 |
スタティックルーティングはそのような表や図を手作業で作って
ルータはそれを見て経路選択します。
ダイナミックルーティングはプロトコルをやりあって、自動的に行います。
有名どころでは、、
距離ベクトル型はRIP
リンクステート型はOSPF
があります。
☆ RIP( Routing Information Protocol) ☆
RIPでは距離ベクトルのデータベースを作成してルーティングします。
主キーはこうなります。
IPアドレス (ネットワーク番号)
方向 (IPアドレス)
距離 (ホップ数) ADD(00/8/12)
☆
人間RIPになる前に・・・ちょっと勉強 ☆
|
[リモート ルータ] |
[リモート ルータ] |
|
A |
| |
@|
B |
|A |
| |
C |
・--- |
-----・ |
-www |
www- |
・------ |
-------・ |
上図のようなネットワークがあります。
ネットワークA(例えば名古屋のLAN)とネットワークC(例えば東京のLAN)をリモート
ルータで
WAN回線に接続しています。
このとき、リモート
ルータの
WAN側ポート(@、A)にはIPアドレスはいるでしょうか?いらないでしょうか?
こたえは、どっちでもいいです。ダイアルアップで接続する場合は、不要です。
専用線で接続する時には、付けます。その時は、
WANを同じネットワーク番号にしておく必要があります。
似たような問題が日経ネットワーク
5月号 P.161 にテクニカルエンジニア(ネットワーク)過去の問題があります。
ADD(00/8/12)
☆
人間RIPになって、データベースを埋めてみましょう ☆
考える上での条件として、
・クラスCで考える。○.○.○.○と書くべきところをA.○と表記する。
・ローカルポートを○.1とする。
・
WANポートは
名古屋の出口を○.10
大阪の出口を○.20
東京の出口を○.30
仙台の出口を○.40
・ネットワークは、名古屋のローカルをA、名古屋〜大阪の
WANをB、名古屋〜東京の
WANをC、
大阪のローカルをD、大阪〜東京の
WANをE、東京のローカルをF、東京〜仙台の
WANをG、
仙台のローカルをHとする。
1.直接繋がっているネットワークに対して埋めます。
大阪 |
|
名古屋 |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
A |
|
|
A |
A.1 |
1 |
B |
B.20 |
1 |
B |
B.10 |
1 |
C |
|
|
C |
C.10 |
1 |
D |
D.1 |
1 |
D |
|
|
E |
E.20 |
1 |
E |
|
|
F |
|
|
F |
|
|
G |
|
|
G |
|
|
H |
|
|
H |
|
|
|
東京 |
|
仙台 |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
A |
|
|
A |
|
|
B |
|
|
B |
|
|
C |
C.30 |
1 |
C |
|
|
D |
|
|
D |
|
|
E |
E.30 |
1 |
E |
|
|
F |
F.1 |
1 |
F |
|
|
G |
G.30 |
1 |
G |
G.40 |
1 |
H |
|
|
H |
H.1 |
1 |
2.RIPは、30秒ごとに自分の経路情報を流します。ここで、大阪の情報を名古屋と東京が受け取ったとしましょう。
大阪の情報は名古屋ではB.20ポート、東京ではE.20ポートから送られてくるので【方向】はそのポート番号になり、距離は1足されます。
大阪 |
|
名古屋 |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
A |
|
|
A |
A.1 |
1 |
B |
B.20 |
1 |
B |
B.10 |
1 |
C |
|
|
C |
C.10 |
1 |
D |
D.1 |
1 |
D |
B.20 |
2 |
E |
E.20 |
1 |
E |
B.20 |
2 |
F |
|
|
F |
|
|
G |
|
|
G |
|
|
H |
|
|
H |
|
|
|
東京 |
|
仙台 |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
A |
|
|
A |
|
|
B |
E.20 |
2 |
B |
|
|
C |
C.30 |
1 |
C |
|
|
D |
E.20 |
2 |
D |
|
|
E |
E.30 |
1 |
E |
|
|
F |
F.1 |
1 |
F |
|
|
G |
G.30 |
1 |
G |
G.40 |
1 |
H |
|
|
H |
H.1 |
1 |
3.同様に名古屋→大阪(B.10から出力)、東京(C.10から出力)も考えましょう。入力すべきベクトル情報がすでに書かれていた場合は、距離数を比較して小さい場合のみ書き換えます。
大阪 |
|
名古屋 |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
A |
B.10 |
2 |
A |
A.1 |
1 |
B |
B.20 |
1 |
B |
B.10 |
1 |
C |
B.10 |
2 |
C |
C.10 |
1 |
D |
D.1 |
1 |
D |
B.20 |
2 |
E |
E.20 |
1 |
E |
B.20 |
2 |
F |
|
|
F |
|
|
G |
|
|
G |
|
|
H |
|
|
H |
|
|
|
東京 |
|
仙台 |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
A |
C.10 |
2 |
A |
|
|
B |
E.20 |
2 |
B |
|
|
C |
C.30 |
1 |
C |
|
|
D |
E.20 |
2 |
D |
|
|
E |
E.30 |
1 |
E |
|
|
F |
F.1 |
1 |
F |
|
|
G |
G.30 |
1 |
G |
G.40 |
1 |
H |
|
|
H |
H.1 |
1 |
4.仙台→東京(G.40から出力)
大阪 |
|
名古屋 |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
A |
B.10 |
2 |
A |
A.1 |
1 |
B |
B.20 |
1 |
B |
B.10 |
1 |
C |
B.10 |
2 |
C |
C.10 |
1 |
D |
D.1 |
1 |
D |
B.20 |
2 |
E |
E.20 |
1 |
E |
B.20 |
2 |
F |
|
|
F |
|
|
G |
|
|
G |
|
|
H |
|
|
H |
|
|
|
東京 |
|
仙台 |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
A |
C.10 |
2 |
A |
|
|
B |
E.20 |
2 |
B |
|
|
C |
C.30 |
1 |
C |
|
|
D |
E.20 |
2 |
D |
|
|
E |
E.30 |
1 |
E |
|
|
F |
F.1 |
1 |
F |
|
|
G |
G.30 |
1 |
G |
G.40 |
1 |
H |
G.40 |
2 |
H |
H.1 |
1 |
5.東京→大阪(E.30から入力)、名古屋(C.30から入力)、仙台(G.30から入力)
大阪 |
|
名古屋 |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
A |
B.10 |
2 |
A |
A.1 |
1 |
B |
B.20 |
1 |
B |
B.10 |
1 |
C |
B.10 |
2 |
C |
C.10 |
1 |
D |
D.1 |
1 |
D |
B.20 |
2 |
E |
E.20 |
1 |
E |
B.20 |
2 |
F |
E.30 |
2 |
F |
C.30 |
2 |
G |
E.30 |
2 |
G |
C.30 |
2 |
H |
E.30 |
3 |
H |
C.30 |
3 |
|
東京 |
|
仙台 |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
A |
C.10 |
2 |
A |
G.30 |
3 |
B |
E.20 |
2 |
B |
G.30 |
3 |
C |
C.30 |
1 |
C |
G.30 |
2 |
D |
E.20 |
2 |
D |
G.30 |
3 |
E |
E.30 |
1 |
E |
G.30 |
2 |
F |
F.1 |
1 |
F |
G.30 |
2 |
G |
G.30 |
1 |
G |
G.40 |
1 |
H |
G.40 |
2 |
H |
H.2 |
1 |
☆ デフォルトルーティング ☆
ダイナミックルーティング、スタティックルーティングとは別にデフォルトルーティングというのがあります。
(スタティックルーティングの一種です。ADD(00/8/12))
これは、Win95/98で設定するデフォルトゲートウエイと同じ意味で、ルーティングテーブルを持たない
ルータです。
では、実際そのような
ルータはあるのでしょうか?
上のRIPの経路表を作成した時の仙台を思い出してください。
情報としては自分のLANへのポートか、
WANへのポートのどちらかです。このような場合は安価なこの
ルータで十分なのです。
☆
ネットワークにトラブルが発生したら? ☆
RIPでは、30秒に1回
ルータ同士情報を交換し合っています。何かの事情で交換し合えなくなれば、
4回(30秒×4=2分間)交信出来なければ切断されたと見てテーブルが変わります。
上のネットワークで大阪〜東京のネットワークEにトラブルが発生したとしましょう。
RIPのテーブルはどうなりますか?
大阪 |
|
名古屋 |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
A |
B.10 |
2 |
A |
A.1 |
1 |
B |
B.20 |
1 |
B |
B.10 |
1 |
C |
B.10 |
2 |
C |
C.10 |
1 |
D |
D.1 |
1 |
D |
B.20 |
2 |
E(切断) |
E.20 |
1 |
E(切断) |
B.20 |
2 |
F |
B.10←E.30 |
3←2 |
F |
C.30 |
2 |
G |
B.10←E.30 |
3←2 |
G |
C.30 |
2 |
H |
B.10←E.30 |
4←3 |
H |
C.30 |
3 |
|
東京 |
|
仙台 |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
IPアドレス
(ネットワークアドレス) |
方向
(Next Hop) |
距離
(ホップ数) |
A |
C.10 |
2 |
A |
G.30 |
3 |
B |
C.10←E.20 |
2 |
B |
G.30 |
3 |
C |
C.30 |
1 |
C |
G.30 |
2 |
D |
C.10←E.20 |
3←2 |
D |
G.30 |
4←3 |
E(切断) |
E.30 |
1 |
E(切断) |
G.30 |
2 |
F |
F.1 |
1 |
F |
G.30 |
2 |
G |
G.30 |
1 |
G |
G.40 |
1 |
H |
G.40 |
2 |
H |
H.1 |
1 |
☆ Sコース6回目のテーブルの「方向」の内容が違うわけ
☆
2つのテーブルを見比べると分かると思いますが、Sコースのノートには「方向」として出て行くポートのアドレスが記入されているのに対して、このノートでは次の
ルータの入力ポートが記入されています。
理論上、どちらでも構わないのですが、しくみから考えると、RIPは
アプリケーション |
RIP |
トランスポート |
UDP |
インターネット |
IP |
の構造ですから、あて先IPアドレスと送信元IPアドレスの情報を持っています。
30秒に1回流れる経路情報はブロードキャストなのであて先IPアドレスは全ビット1(255.255.255.255)なのに対して、送信元IPアドレスは固有ものです。ですから、この送信元IPアドレス情報を取っているはずなので、通常はこうなります。
☆ OSPF( Open Shortest Path Fast ) ☆(マスタリングTCP/IP
P.211 ADD(00/8/12))
OSPFはリンクステート型のルーティングプロトコルで(日経ネットワーク6月号P.178)のAのようなマトリクステーブル(トポロジマップという)を持っています。
RIPは、ホップ数で経路選択をしていました。(通る
ルータの数が少ないほど距離が短くて速いでしょ?)
OSPFでは、経路に重みをつけて、重みの小さいものを使います。この重みのことをメトリック(METRIC)と言います。
例えば、、、。
(A) |
-- |
専用回線 |
-- |
(B) |
|
\ |
|
/ |
|
|
|
〜ISDN〜 |
|
|
このような、ネットワークを考えてみましょう。
A〜Bを接続する場合、通常では専用回線(定額制なので、なんぼ使っても払う金は一緒)を使用して、ISDNは従量制なので使いたくない。
その場合は、専用線の重みを1、ISDNの重みを10などにして、専用線の優先度を高くします。
名古屋の路線マップで考えてみます。
|
|
|
|
|
|
/ |
|
|
|
|
|
千種 |
-- |
|
|
|
| |
/ |
| |
|
|
|
|
栄 |
|
/ |
|
|
|
/ |
| |
/ |
|
|
--- |
名古屋 |
-- |
金山 |
|
|
|
|
|
|
|
\ |
|
|
|
千種 |
栄 |
金山 |
名古屋 |
千種 |
|
1 200 |
1 150 |
0 |
栄 |
1 200 |
|
1 230 |
1 200 |
金山 |
1 150 |
1 230 |
|
1 160 |
名古屋 |
0 |
1 200 |
1 160 |
|
※表中の左の数値は、直接結ぶ経路があれば1、無ければ0とします。右の数値はその区間の運賃とします。
これらの駅を
ルータとして考えてみましょう。
名古屋〜千種では、栄経由でも金山経由でもホップ数は2で同じですが、重み(運賃)を考慮すると金山経由の方が310円で安くなります。
栄経由:200+200=400 金山経由:150+160=310 で金山経由を選びましょう。
☆ EGPs と IGPs ☆(マスタリングTCP/IP
P.204) リンク
世界中の
ルータで30秒に1回経路情報をやりとりすると、インターネットはRIPだらけになってしまいます。
そうならないために・・・
マスタリングTCP/IP P.205の図を郵便システムに置き換えて考えてみましょう。
|
|
|
|
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|
〒4xx-xxxx |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
+--
|
| |
名古屋中央局
(・・局) |
--+
|
| |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
(・・局) |
| |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
+-- |
------------ |
|
--+ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
/ |
|
|
|
\ |
|
|
|
|
|
〒5xx-xxxx |
|
/ |
|
|
|
|
|
\ |
|
〒1xx-xxxx |
|
+--
|
| |
大阪中央局
(・・局) |
--+
|
| |
|
|
|
|
|
|
|
+--
|
| |
東京中央局
(・・局) |
--+
|
| |
| |
(・・局) |
| |
-- |
-- |
--- |
------------ |
--- |
-- |
-- |
| |
(・・局) |
| |
|
+-- |
---------- |
|
--+ |
|
|
|
|
|
|
|
|
+-- |
---------- |
|
--+ |
AS(自律システム)・・・大阪なら大阪の管区でにらんでいる範囲
大まかなルーティング(EGP(s))
郵便局番号の頭が5なら大阪に送りましょう。
AS内のルーティング(IGP(s))
大阪間区内の発送
※郵便番号で例をとりましたが、IPアドレスでも同じことです。
(最初の8ビットを見て、100と書いてあれば、東京中央のASに送りましょう・・・という仕掛け)
☆ エリアの概念 ☆(マスタリングTCP/IP
P.213)リンク
リンクステート型は、ネットワークが大きくなるとトポロジカルデータベースが大きくなり、経路情報の計算が大変になります。OSPFでは計算の負荷を軽減するため、エリアという概念が取り入れられています。
自律システム(AS)内でOSPFする時にも、EGP(s)と同じようなことをしています。
千種
ルータは名古屋市内の情報だけを管理して、それ以外なら名古屋
ルータに流してあとは任せる。