テクニカルエンジニア(ネットワーク)過去問 平成14年 午後1 問1 解説

最終更新日 2006/05/02
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     テクニカルエンジニア(ネットワーク)過去問 平成14年 午後1 問1 解説

「無線LANの試験勉強用に、ネットワーク関連試験対策ノート(無線LAN)を作成してみました。
 よろしければ、ご活用ください」 

設問1

Y君の提案説明に関する次の問いに答えよ。

(1) 【 a 】〜【 c 】に入れる適切な数値を答えよ。

【 a 】
>伝送速度は、IEEE802.11b規格によるもので最高【 a 】Mビット/秒

規格の問題です。これは暗記しかありませんね。
 IEEE 802.11bの伝送速度は最高で何Mビット/秒だったでしょう?
 11aは? 11gは? 3つセットで覚えておきましょう。

 11aが54Mbps(これは問題文に書いてありますが), 11bが11Mbps, 11gが54Mbpsでしたね。

【 b 】
>【 @ 】バンドの幅が約100MHzなのに対し、各チャネルは約22MHzの帯域幅をもっています。
>互いに干渉しない独立した帯域で利用する場合には、最大【 b 】個のチャネルの利用になります。


これは計算問題です。
文面から意味が理解できたら解けますね。
BANDの幅が100MHzあって、その中で22MHzの帯域幅を持つチャネルが使用されます。
簡単に言えば、幅100mの道路があって、幅22mの車が同時に何台走れますか?
ってことですよね。
100 / 22 = 4.54個
答えは4個でいいでしょう。(四捨五入とか繰り上げで5個と書かないように注意!)

【 c 】
>“WEP”は、通信データを暗号化して有線並みの機密性を確保するもの
> です。販売されている製品のかぎ長は、40ビットと【 c 】ビットがあ
> りますが、40ビットは短いといえます。


これも暗記問題ですので、覚えるしかありません。
無線LANでは、Security対策として、WEP(Wired Equivalent Privacy)キーと呼ばれる
鍵で暗号化する方法があります。現在、キー長64(40)bitおよび 128(104)bitに対応
した無線機器が主流となっています。ただし、認証機能が無いことや、キーが一定で
あることから、脆弱性が問題となっています。

ここの答えは、104(ビット)になります。

(Tomの解答例)

【 a 】:11
【 b 】:4
【 c 】:104

(2) 【 @ 】〜【 B 】に入れる適切な字句を解答群の中から選び、記
  号で答えよ。

【 @ 】
>今回推奨するものを前提にお話します。まず、2.4GHz帯の【 @ 】
>バンドという電波を使用するので、混信に対する注意が必要です。


N課長の「電波を使用するとなると、いろいろと注意することがあるのだろうね。」
に対するY君の回答です。ここから、【 @ 】には電波の種類が入ることがわかります。
ここも知っておかなければ書けない問題ですが、ここには、ISMバンド---エが入ります。
ISMバンドは、Industry, Science, and Medicalバンドの略で、産業科学医療用に従来
使用されていた2.4GHz の周波数帯であり、医療用のメスや電子レンジに利用されています。

【 A 】
>無線LANのセキュリティを確保する方法には、次の三つがあります。
>【 A 】は、同じ文字列を設定した無線LAN機器(無線LANア
>クセスポイント、無線LANカード)間だけの通信を許可する方法ですが、


Y君のSecurityに関する説明です。
Y君はSecurityを確保する方法には3つあると言っており、
【 A 】はその方法の1つだと言っています。
【 A 】には何が入るでしょう?
 ・同じ文字列を設定した無線LAN機器間だけの通信を許可する方法
 ・ANYという文字列の使用が可能なので、セキュリティ面での効果は小さい
 SSID(ESS-ID)のことですね。
 答えは”イ”でいいでしょう。

【 B 】
>WECAという業界団体が相互接続性を確認したものには、【 B 】というマーク
>が表示されています


こちらもY君の説明です。
WECA(Wireless Ethernet Compatibility Alliance,標準化団体の名前)が相互接続を
確認した時に付けるマークの名前です。

WECAの互換性テストに合格した製品には,「wireless fidelity」の略称で
「WiFi」(「ワイファイ」と発音)と呼ばれるWECA認定シールが貼られる。

答えは”カ”になります。

(Tomの解答例)

【 @ 】:エ(ISM)
【 A 】:イ (ESS ID)
【 B 】:カ (Wi-Fi)

設問2

K社では、WEPによる暗号化を採用したが、無線LANを使用するときでも、
業務サーバとパソコン間のデータ暗号化を継続した。その理由を、WEPの暗号
化区間を考慮して、40字以内で述べよ。

何を問われているかにチェック!
”業務サーバとパソコン間のデータ暗号化を継続した理由”を問われています。
ただし書きとして、"WEPの暗号化区間を考慮して"と書かれていますので、
そこもチェックしておきましょう。

無線LANでは、Y君の説明にあったように、Security対策としてWEPにより暗号化
をします。それでは、従来の業務Server〜PC間の暗号化はいらないはずでしょ?
ってのがこの設問の趣旨です。

では、ただし書きにある通り、WEPの暗号区間を注目してみましょう。
WEPの暗号区間は、無線LANの区間だけです。図1の構成で言いますと、
NPCと無線LANアクセスポイント間だけになります。
では、残りの無線LANアクセスポイント、業務Server間はどうなるでしょう?
普通の有線LANですから、WEPによる暗号の対象にはなりません。

それが答えでしょう。

(Tomの解答例)

有線LAN区間のアクセスポイント、業務サ
ーバ間はWEPの対象にならないため。(37)

設問3

会議室の窓側の席で生じた速度低下の問題において、調査で判明した事象から
原因として考えられることを、20字以内で述べよ。

何を問われているかにチェック!
会議室の窓側の席で生じた速度低下の問題において、原因として考えられることを
問われています。
”調査で判明した事象から”と書かれていますので、本文から回答の材料を探してください。

まずは、(1)速度低下を考えてみましょう。

・会議室の窓側に着席した人のデータ転送だけが遅くなっていた
・スペクトラムアナライザでチャネルID11近辺に強い電波が観測された
・チャネルID11に設定していたアクセスポイントの電源をオフにしてみると、
  パソコン用の無線LAN電波測定ツールの電波強度表示は、ゼロに変化した
  スペクトラムアナライザの表示には、ほとんど変化が見られなかった。
調査結果:
・外壁に面した窓がある会議室では、チャネルID11の利用を避けるべきとの結論に達した

また、N課長に対してY君はこのように説明しています。
>2.4GHz帯の【 @=ISM 】バンドという電波を使用するので、混信に対する注意が必要で
>す。(中略)混信があると、伝送速度が低下したり、 最悪の場合には通信できなくな
>ったりします。


ここから、混信が原因ではないかと推測できます。
ではなぜ混信が起きたのでしょう?
キーワードがありますね。
>会議室の窓側に着席した人のデータ転送だけが遅くなっていた
つまり会議室の外で、ID11近辺を使った電波が発せられていたためだと考えられます。

ISMバンドは、元々、産業科学医療用に従来使用されていた周波数帯ですので、
無線LANだけでなく、医療用のメスや電子レンジに利用されています。
その外部からの無線LAN以外の電波を受けたのでしょう。

(Tomの解答例)

外部の同じ周波数帯の電波と混信したため(19)

設問4

運用テストで発生した無線LANアクセスポイントの故障において、アクセス
ポイントの交替処理が機能せず通信が回復しなかった原因を、30字以内で述べ
よ。また、この原因による事象が発生した場合の対応策を、30字以内で述べよ。

何を問われているかにチェック!
アクセスポイントの交替処理が機能せず通信が回復しなかった原因と対策について
問われています。

まず、アクセスポイントの交替処理ってどういう機能だったでしょう?
Y君の説明にあります。
>複数の無線LANアクセスポイントから電波を受信できるよ
>うにし、強い電波の方を選択する(以下、アクセスポイントの交替処理という)


アクセスポイントが故障し、電波を出さなくなれば、交替処理機能は働きます。
今回はどうだったでしょう?Y君が確認しています。
結果:
>監視サーバからアクセスポイントに発行したpingコマンドはタイムアウト
---監視サーバ〜アクセスポイントは通信不能。
>アクセスポイントの測定値は正常
---電波は出ているので、交替処理は行われない。

つまり原因はこういう感じでしょう。
アクセスポイントは故障しているが、電波を発信し続けたため、交替処理機能が
働かなかった。
具体的に言うと、有線LAN側のNICや、LANケーブルが故障したと考えられます。

では、対策はどうしましょう?
これは正直難しいです。考え方ですが、
アクセスポイント自体が、故障を検知して電波を出さないようにすればいいです。
(できるかどうかは別として)
あとは、ルータのように、定期的にNPCがアクセスポイントと更新して、
普通の場合は、切り替える経路制御機能を導入する。
(交替処理機能の意味が無くなってしまいますけど。。)

(Tomの解答例)

通信が回復しなかった理由:
無線LANアクセスポイントが電波を発信し続けたため(25)
【別解】無線LANアクセスポイントのNICやLANケーブルの故障のため(31) 
対応策:
無線LANアクセスポイント故障時,電波を発信させない。(26)

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