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Tomの富士登山記 |
日時:03/8/16(土) 深夜 〜8/17(日)
(写真をクリックすると、非圧縮の写真が表示されます)
須走(すばしり)登山口 (0時登山開始)
18:00に地元に集合し、東名高速で御殿場ICへ。
御殿場ICから案内板の通りR138を北上、途中須走登山口を
登って五合目まで車で登った。(御殿場ICから約30分)
富士山の登山口は
この須走口(地図)
の他に、
富士宮口
吉田口(河口湖口)
御殿場口
があり、一番 吉田口(河口湖口)が有名で観光地らしくなっている。
須走口の方が有名じゃない分、駐車場代もタダで、すぐ登り口になり、
変な出費が掛からなくていいのが魅力ですね。
深夜0時、五合目(登山口)(標高2,000m)から登り始めた。
もうちょっと登山口に明かりがあると思っていたが、ホントに何もない。
写真:須走五合目(登山口)(標高2,000m) これから6時間かけて頂上を目指すと思うと、ワクワク。
全く舗装されていない山道を懐中電灯を照らしながら、ひたすら登る。
途中、追い越す人、追い越される人と、挨拶を交わすのが心地いい。
登り始めて1時間ぐらいで本五合目(標高2,400)に到着。
五合目の次は六合目と思ったら、本五合目。ちょっとタチ悪い--;。
10分ぐらい休憩すると、寒くなってきたので、再び登り始める。
疲れたら休憩し、身体が冷えてきたらまた登る。
これを繰り返しながら、六合目へ。途中、足を踏み外し転んだが、
足の痛みもすぐひいたので、特に気にせず登り続ける。
これが後々、苦痛になるとはこの時思ってもいなかった。。。
六合目(標高2,700m) (2:00 到着)
登り始めて2時間。休憩所の六合目に到着する。
この辺りになると、体感温度も下がり、疲れも出始める。
写真:六合目(標高2,700m)の看板。写真をとるのに50円いるらしい。
休憩もほどほどにし、山頂への旅を続ける。
だんだん休憩の回数も増え、口数も減ってくる。
休憩中には星空を眺める。周りに明かりがないので満天の星空。
大きな流れ星が出ては消え、しばし見とれた。
七合目(標高 3,250m) (4:00到着)
登り始めて4時間が経った。見えてきたのが本七合目。
疲れも相当蓄積されてきた。気温も下がり、とにかく寒い。
写真:本七合目(標高3,250m)の看板。しんどい、寒い。このころは最悪でした。
4時を過ぎ、周りが明るくなり始め、ご来光が近いことを告げる。
この辺から、途中で挫いた足の痛みが出てきたが、我慢しながら登り続けた。
八合目下(標高 3,350m) 4:30到着 ご来光休憩
30分ほど登ったら、八合目下(標高 3,350m)に到着した。
山小屋、江戸屋は皇太子殿下が宿泊したらしい。
(そう書いてあった)
写真:八合目下(標高 3,350m)。山小屋、江戸屋は皇太子殿下が宿泊したらしい。
ご来光が近くなったので、ここで日の出まで待つことにした。
最初は、山頂で見る予定だったご来光。思った以上に時間が掛かったなぁ。
日の出後、周りも明るくなって、山頂がくっきり見える。気温も上がり、気分的にはラクに
なった。でも、足の痛みは時間を追うごとに増す。
この辺では10分ごとに5分ぐらい休憩してたような気がするなぁ。
岩肌も、草木はなく、土は赤かった。
八合目上(標高3,400m)5:30到着
20分ほど登ると山小屋が見える。九合目?と思いきや、さっきの山小屋が八合目下で、
ここは八合目(標高3,400m)の上らしい。
途端に力が抜ける。
ここの山小屋も江戸屋で、吉田口と合流するらしい。
上を見上げると、山頂は手に届きそうなところにある。
でも、山頂まで1時間〜1時間半ぐらいかかるとのこと。
今の自分の足だと、2時間ぐらいかなぁ。。。
八合五勺 (標高3,450m)6:00到着
この辺りでは、とにかく足が痛かったことしか覚えてない。
足を上げることも苦痛で、目の前に見えながら全然近づかない山小屋を目指して、
足を進めていた。
20分ぐらい登ったかなぁ(実際に登ったのは10分ぐらいかも)、
八合五勺の御来光館に着いた。
写真:八合五勺 御来光館。山頂までの最後の山小屋。文字通り、ここでご来光を見るのがいいらしい。
そして、山頂へ。
山頂へ! 足の痛みに加え、軽い高山病に掛かったようで、頭が痛くなる。
途中で休憩してたら、寝てしまった。
このころは太陽も高くなってたので、日差しが気持ちよかったなぁ。
景色もキレかったです。
写真:最後の頑張りをしてたときに見た景色。 湖(何湖?)がキレイでした。
そして、いよいよ山頂へ。山頂(であろう)鳥居が近づいてくる。
動かない足を上げ、一歩一歩進む。
写真:山頂の鳥居までの最後の階段。一歩、一歩、の思いで進む。
写真:鳥居をくぐる瞬間。達成感と、休みたい。。の気持ちがこみ上げる。
山頂(富士山山頂 浅間大社奥宮)7:30到着
ついに着いた!富士山山頂! 喜びがこみ上げてくる。
0時に登り始めて7時間半。ホント辛かったなぁ。
でも、いい体験をした。もう二度と登りたくないというのがこの時の感想。
30分ほど眠りに落ちてから、周りを散策する。
5分ほど進むと、火山口に着いた。
下を覗くと、深くまでつづく火口。 落ちたら終わりだなぁと足がすくむ。
写真:富士山の噴火口。 向こうにかすかに見える白い建物が、観測所。
噴火口の案内板があったので、確認すると、ここは最高地点では無いらしい--;。
最高点は、観測所であり、さらに火口にそって行かなければならない。
ここまで来たら最高点まで、、とも思ったが、今の足の状況、体調と、
下山する体力を考えて、行くのは断念した。
写真:火口近くにあった案内板。ここは最高点ではなく、火口に沿って観測所までいかないと
いけないらしい。
下山 9:00〜12:30
登山道と下山道は別。一気に降りる。
八合目で吉田口と分かれ、七合目までは、どこの山でもある下り坂なのだが、
そこからが、ここの登山口の名前にもなっている、砂走りが始まる。
地面が砂なので、足への負担も少なく、踏ん張っても砂でズルズルと
進むので、まるで走ってるよう。なかなか気持ちよかった。
その状態が、30分ぐらい続いて、ちょっと不安になる。いくら足への負担が小さいと
言えど、下り坂を長時間降り続けると、足も棒になる。
延々40分ぐらい降りたかなぁ、、やっと休憩所の砂払五合目に着いた。
ここで砂を落とし、駐車場へ。駐車場へはすぐだと思ったら、
お店の人に聞くと20分ぐらいあるらしい。 気が遠くなる。
でもまあ、「のんびり歩いていけばいいや」と思ったら大きな間違い。
クロスカントリーばりの山道が続き、限界を超えた足で「やめて〜〜」と
叫びながら降りた。
エピローグ(駐車場到着〜その後)
お店の人が言ってたように20分ぐらいで、見覚えのある眺めが見える。
登山道と合流したのだ。途端に安堵感が生まれる。
12時間前に登った道を逆行するように駐車場へ戻る。
着いてからは死んだように爆睡。
2時間ほど眠った後、帰路につく。
高速での渋滞を避けるため、御殿場プレミアムアウトレット
で時間をつぶし、温泉で足をほぐし、帰ってきた。
登ったときは、もう二度と来たくないと思ったけど、時間が経つにつれ、
来年こそは!と思えてきた。なぜだろう。。。これが富士の魅力なのだろうか。
また機会を作って挑戦し、感動を味わいたい。
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